作品作り
今回、展覧会に出すために大きめのサイズでの制作を行った。
小さい紙で構図を考えるのは楽しい。
それに、すぐにできる。
大きい紙に描くのは、描く内容が決まってしまえば簡単なものだと思っていた。
けれど、そんなことはない。
小さい紙に描いていたのは、言わば自己満足の世界。多少変でも内容が薄くても、特に気にもならない。
ところが、それを大きい紙に描いた瞬間、作品が自己満足の世界から飛び出して、見る側に対して働きかけることになる。
実際に描いてみて、なんだ自分が描いたものはこんなものか、何も伝えようとしていないじゃないか、ということに気づいた。
大きい紙に描いたとき、それがいい作品だと思えるのには、見る側に訴えかける何かが作品の中に存在することが必要なのだろう。
大きい作品は、カッコいい。
けれど、一方間違えると、ただのまぬけな作品になってしまう。
今回は、そのことを学んだ。
もっとこう、自分の内面を見つめなおして表現するべきだと感じる。
表現することは、自分と向き合うことから始まる気がした。