お気持ち
側置きて 先を見やれど 白波の
送り返すは 我がうちごころ
嫌なこと、憂鬱なことを忘れようと側に置いて、気持ち新たに先を見ようとするけれど、広い海には誤魔化しの気持ちがばれていて、白波にのせて私の本心を送り返してくるのです
うみ
瀬戸内国際芸術祭。
島とアートの融合なんだそう。
穏やかな気候、美しい海があれば、アートなるものも映える。
平和な散歩が楽しめた。
展示されているものも、それぞれはきっと素晴らしいものなんだろう。
ただそれ以上に、海の存在感は凄かった。
海から感じる生命力は途方もなく濃厚で重い。
そこにアートなるものが置かれても、海に負けて、へぇ、とは思っても心に残るものは無かった。
背後の海を見てしまったら、もうほんとに、ごめんなさい、という気持ちだ。
それだけ海のパワーは強い。
ここからあらゆる生物の命が生まれたのも、すぐに納得できる。
現に今も新たな命を生み出しているのだろう。
そんなものと比べた時に、今回のアートの意義が分からなくなる。
アートってかっこよく言うけれど、結局のところ何だろう。
素直にファッション的に受け入れてもいいのだろうけど、やはり広い海を目の当たりにすれば、自ずと考え出してしまう。
コーヒー
先日、藤井大丸の屋上で開催された、エンジョイコーヒータイムというイベントに行ってきました。
コーヒー大国京都の有名店が集まるこの企画、去年から知ってはいたのですが、なかなか行けず、ようやく念願が叶いました。
写真は大山崎コーヒーロースターズさん。
酸味が甘みへと変化する、非常に美味しいコーヒーを提供しており、1番好きでした。
面白かったのは、slowjetcoffeeさん。
パイロットがドリップしてくれます。
なかなかコーヒー巡りをするのは労力がいりますが、こうして集まってくれると、味比べもできてとてもありがたい!
実際、飲み比べるとそれぞれが独特の個性をもっていて、勉強になりました。
また次も参加しようと思います☕️
デッサン
人生2回目のデッサン。
先輩方の話を聞けば、私はもの、ひとの形をバランス良く捉える能力に長けているらしい。
ほぼ下書きなしでも人らしいものがかける。
ただ、影の明暗のコントラストは弱く、デッサン特有の重厚感は少ないと。
使っているえんぴつが、最高で3B、最低で2Hだったけど、普段先輩方は6Bから5Hは必ず使うそう。
6Bとか、初めて見たわ!!!
いままで時間を忘れるほど熱中したことって、そうなかったけれど、絵を描くのは本当に時間を忘れてしまう。
描けば描くほど味が出て、いい感じになってくる。
逆に言えば、終わりが見えない。
今回も、ざっと10時間は連続で描いていた。
不思議と、まったくしんどくない。
応援してくれる人達に、こんなものが描けたよ!って見せれるくらいの作品を作ろうという一心で、なんとかいいところまでこじつけた。
祖母にも、上達したね!って言われて心の底から嬉しかったなあ。
好きなことに没頭して、まわりから評価してもらえるのはとても嬉しいね。
これからももっともっと技術やアイデアを自分のものにして、いい絵が描けたらいいな!
能
お能は、緊迫感の連続。
人が出てくるだけで、グッと息を飲む。
圧倒されるような重厚感。
けど、それに負けじとこちらも食い入るように舞台をみる。
その緊迫感は、当然ながら一瞬にしてできるものではなくて、そのずっと前から徐々に高めた精神によるもの。
今日の授業ではそのことを学んだ。
いきなりは無理。
徐々に徐々に高めて行けば、たどり着くことの難しい境地に立っている。
それはつまり、日頃の修練が大事ということ。
何事においても同じ事が言えるかもしれないし、何度も言われてきたことだけど、お能という特別な空間でそのことを教わることで、より現実味というか、リアルなものとなった。
いいものに触れるって大事なんだな。
日頃の修練が報われるのかはまだ分からないけど、いま続けられていること、頑張っていることは、ちょっとずつでもいいから、積み重ねていこうと思った。
おてんとさま
おてんとさまは気まぐれで
同じ場所には止まらない
じっとしていることなんてできずに
常に、どこかへ行こうとする
そうかと思えばまた戻ってきて
結局、僕らは毎日会っている
植物だってみんなそう
お日様が無いと寂しくて
すぐにしなしな泣いてしまう
はやくお顔が見たくって
上へ上へと首を伸ばす
そしてお顔を見れたその瞬間
くしゃくしゃの笑顔を振りまいて
全身で喜びを表現する
そのときの嬉しそうな顔を見て
君は少しだけ涙を拭いた